だあまとぐらふ

三菱鉛筆製紙巻き鉛筆「ダーマトグラフ(DERMATOGRAGH)(R)」はギリシャ語で
皮膚(ダーマト)に書く(グラフ)という意味があり、
もともとは手術などで使う(手術部位を描き込むための?)医療用具だったそうです。


文具売り場で接客中にご年配の方から「ダマートある?」と聞かれました。
既にアクセントの位置が違うよ、と思いつつ、「ダーマトグラフのことですよね?」と聞き返すと、
「グラフじゃないの。」と。
えー……。
そんなのねーよ。とは口に出して言えず。
「置いてないのかしらねぇ?」とおっしゃりますが、
一応筆記具では大抵の物が揃う店だと自負してますが(……何か問題でも?)
一応もう一度考えを巡らせてみるが、ダーマトグラフ以外の物は思い浮かばず、
上記のエピソードを思い出し、「グラフ」が付かなかったら「皮膚」だけになって書けねーじゃんと思っていたら、
「絵手紙の時に使うのよ。輪郭を書くときにね。」
やっぱりダーマトグラフ以外には思いつかない。
と判断し、もう一度聞いてみる。
「ですから、ダーマトグラフですよね?」
ダーマトグラフって言うの?」どうやら不満げだ。
実際に商品を手に取り、側面に書いてある商品名を見せる。
ダーマトグラフが正式名称ですから。」
正式名称ぐらい頭の片隅にでも置いてやってもいいじゃん。
正式名称を否定したら、商品出してくれなくなるよ。


このダーマトグラフに関しては、なぜか変な呼び方をされる方が多く、
先の「ダマート」や、「デルマト」などとおっしゃってお求めになります。
一応、三菱鉛筆さんのほうではカタカナではダーマトグラフと表記してるようですが。